札幌東徳洲病院総合診療専門研修プログラム

プログラム統括責任者

安尾 和裕

 

プログラムの特徴

総合診療専門医は日常遭遇する疾病に対し、適切な初期対応と必要に応じて継続的診療を提供するとともに、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護,看取りなど、保健、医療、介護福祉活動に取り組みながら、自己研鑽を重ねながら人々の命と健康にかかわる問題について適切に対応する使命を担います。
欧米ではプライマリケア医が医療制度の一部として確立されてきましたが、近年の医療需要の変化からわが国でも総合診療専門医の養成が喫緊の課題となっています。
総合診療医が必要とされる理由はいくつかあげられます。

  1. フリーアクセス医療の弊害、OECD加盟国の多くでは専門医を受診する前にプライマリケア医がいます(ゲートキーパー制度)。これに対して、我が国では身近な医療機関より、大病院を受診する傾向があり「数時間待って数分の治療」のような弊害が起きています。総合診療の整備により、プライマリケアとセカンダリケアが分化出来、適切なすみわけが出来ることになります。
  2. 高齢化による医療需要の変化、今や、我が国の高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)が25%以上となり、世界一の超高齢化国です。慢性疾患で複数の疾病を持つ高齢者が増加しています。従来のスタンダードであった「特定の臓器や疾患のスペシャリスト」の医師のみでなく、患者を総合的に診ることが出来る医師が必要とされています。
  3. 「地域を診られる医師の必要性」、医療や介護を一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築が進められています。多種多様な疾患や健康問題への対処が求められ、領域を問わない総合診療が求められています。
    当院では経験豊富なスタッフが基幹研修施設と連携施設において、総合診療医を目指す諸君を待っております。

 

ローテーション・連携施設一覧

総合診療Ⅰ 総合診療Ⅱ 内科
栄町ファミリークリニック(北海道)
夕張市立診療所(北海道)
利尻島国保中央病院(北海道)
札幌東徳洲会病院(北海道) 札幌東徳洲会病院(北海道)
共愛会病院(北海道)
帯広徳洲会病院(北海道)
救急科 小児科 その他領域
札幌東徳洲会病院(北海道) 札幌東徳洲会病院(北海道)

【基幹施設】札幌東徳洲会病院(総診Ⅱ・内科・救急科・小児科)
【連携施設】栄町ファミリークリニック(総診Ⅰ) 共愛会病院、帯広徳洲会病院(内科)
【特別連携病院】夕張市立診療所、利尻島国保中央病院(総診Ⅰ)

連絡先

医療法人徳洲会 札幌東徳洲会病院 臨床研修センター
事務担当 松山 智行 ishi_kenshu@higashi-tokushukai.or.jp