ー 専攻医 毛利公亮 名古屋徳洲会総合病院(藤田医科大学総合診療プログラム)
プロフィール

【出身校】大阪大学
高校生のとき、「1日医師体験」というイベントに参加し、緩和ケア病棟で初めてホスピスで働く医師や看護師の方々のお話を伺いました。その中で、「患者さんがその人らしく最期まで生きることをサポートしたい」という言葉と姿勢に深く感銘を受け、「自分も医師になりたい!」と志すようになりました。
総合診療医という存在を知ったのは医学部5年生のときでしたが、思い返せば、医師を志したときから自分の目指す姿は総合診療医そのものであり、自然な流れでこの道を選んだように感じます。
趣味はサウナ、ゴルフ、お笑いで、医学部6年生のときには「M-1グランプリ2020」に参加し、1回戦で敗退したことも、今では良い思い出です(笑)。
総合診療科を選んだ理由 ― 断らず、どんな人も診たい ―
医学部に入ってからはゴルフ部に熱中し、4年生まではテストのたびに一夜漬けで乗り切るような学生生活を送っていました。
病院実習が始まった際、専門外来の見学中に患者さんが「最近お腹が痛くて…」と相談されたのに対し、担当の専門医が「それは専門外なので」とお断りしている場面を目の当たりにし、違和感を覚えました。
その後、友人に誘われて参加した「家庭医療学夏期セミナー(通称:夏セミ)」で総合診療科という選択肢を知り、困っている患者さんには自分が対応したい、たとえ治療ができなくても今後の方針をきちんと示せる医師になりたいと強く思い、初期研修を始める前から総合診療医を志すことを決めていました。
病院実習が始まった際、専門外来の見学中に患者さんが「最近お腹が痛くて…」と相談されたのに対し、担当の専門医が「それは専門外なので」とお断りしている場面を目の当たりにし、違和感を覚えました。
その後、友人に誘われて参加した「家庭医療学夏期セミナー(通称:夏セミ)」で総合診療科という選択肢を知り、困っている患者さんには自分が対応したい、たとえ治療ができなくても今後の方針をきちんと示せる医師になりたいと強く思い、初期研修を始める前から総合診療医を志すことを決めていました。
研修を振り返って ― 医師として一番大切なことを学んだ ―

名古屋徳洲会総合病院での初期研修では、多くの救急症例に対応する機会に恵まれ、1年目から定期外来を1コマ担当する中で、患者さんに継続的に関わることの大切さを学びました。
特に印象深かったのは、「断らない医療」を実践できたことです。私が初期研修をしていた時期はちょうどコロナ禍で、岐阜県や愛知県南部から1時間以上かけて救急搬送される患者さんもいました。ERが非常に混雑していたこともありましたが、「目の前の患者を断らずに診る」という医師として当たり前で最も大切な姿勢を体得した時間だったと思います。
後期研修では、藤田医科大学の総合診療プログラムに所属し、家庭医療学を本格的に学びました。専攻医2年目の後半(医師4年目)からは名古屋徳洲会総合病院に戻り、家庭医療学と内科学に基づいた総合診療を実践しています。現在は、どのような患者さんでも断らずに診療を担当しています。
徳洲会に戻ることを選んだ理由は、ERで専門科に振り分けられない患者さんへの対応には、総合診療科の存在が不可欠だと強く感じたからです。
今後の目標 ― 徳洲会から「断らない医療」を当たり前に ―

このような環境で総合診療医を育成することによって、徳洲会グループ内での「断らない医療」の実践がより強固なものとなり、さらに他の病院にも広がっていくと信じています。そうなれば、日本のどこに住んでいても安心して生活できる社会の実現に近づくのではないでしょうか。
そのような未来を目指し、まずは名古屋徳洲会総合病院から、「断らない医療」を実践できる総合診療医を育成する環境づくりに取り組んでいきます。そして、自分自身も総合診療医として研鑽を積みながら、いずれは総合診療科が“医療のインフラ”となるよう、力を尽くしていきたいと考えています。