徳洲総診(民間医局コネクトインタビュー記事)

※民間医局コネクトにて制作・掲載いただいた内容です

 

全国に75の医療施設を展開する徳洲会グループ。今回は、新たに発足した「徳洲会総合診療医育成プロジェクト(以下、「徳洲総診」)」の核となる3名の先生方に、始動したきっかけ、今後の展開などお伺いしました。ご興味ある方は、ぜひ見学やお問合せください。

 

お話を伺った人

  平島 修(ひらしま・おさむ)

所属先:名瀬徳洲会病院 内科 副院長
奄美ブロック 総合診療研修センター センター長・指導医/プログラム責任者
福岡徳洲会病院に入職後、初期・後期研修の8か月を奄美大島で過ごす。瀬戸内徳洲会病院加計呂麻診療所の所長を経て、現職に至る。

  熊谷 知博(くまがえ・ともひろ)

所属先:湘南鎌倉総合病院 総合内科 総合診療科医長
指導医
初期研修より湘南鎌倉総合病院で勤務。総合内科後期研修医、日本プライマリ・ケア連合学会指定プログラム専攻医を経て、総合診療科に所属。

  名嘉 祐貴(なか・ゆうき)

所属先:名瀬徳洲会病院
専門医/専攻医OB
湘南鎌倉総合病院での初期研修と総合診療専攻を経たのち、関連病院に所属し現在に至る。

 

徳洲会総合診療医育成プロジェクトとは

通称「徳洲総診」と銘打ち、グループのメリットを生かし、それぞれの病院単独ではなく、グループ全体の指導医同士や病院同士を繋げ、横断的に若手医師を育てていくプロジェクト。全国的にも総合診療医の必要性が高まる中で、グループの理念に通じるものもあり、発足しました。

 

Q:医師を目指したきっかけを教えてください。

平島 先生 

僕は両親が医療関係者なんです。両親の姿をそばで見ているなか、医療業界を良い方に変えたいと感じるようになり、医師を目指しました。


熊谷 先生 

父親が医師で、その影響が大きいです。病棟から外来、救急、訪問診療と、なんでもやる父親のような医者になりたいという思いが、ずっと根底にありました。


Q:プロジェクト立ち上げの経緯は、どのようなものでしたか?

熊谷 先生 

総合診療科とはどういったものなのか、理解したうえで研修にあたれるようなプログラムが、総合診療科専攻医には必要だと考えていました。
徳洲会グループに入職した人をサポートできる体制をつくりたいということを、湘南藤沢徳洲会病院の北川副院長に何気なく話したところ、平島先生の耳に入り、ここまで大きくなったという感じですかね。

平島 先生 

離島は総合診療医を育成し、経験を積んでもらう場として一番良い場所なのに、なかなかタイミングが合わず、どうにかしたいと思っていたんです。
そうしたなか、コロナ禍で総合診療医が求められ、且つグループ内の体制が変わったタイミングで、北川先生から熊谷先生の話を聞きまして。今がやるときだとプロジェクトを発足しました。

Q:徳洲会グループの総合診療科の強みとは?

熊谷 先生  

強みは二つあると思っています。一つは離島・僻地での診療に携わる機会が多いことです。離島や僻地での診療は、患者さんにとって良い道を最前線で提案できる機会が多く、医師にとってプラスになります。
二つ目は意識の高いスタッフが多いことです。患者さんに何が必要かを考え、全員で実践できるのは、徳洲会グループの総合診療科のいいところだと思っています。

平島 先生 

徳洲会はグループだからこそのメリットが多くあります。例えば離島での総合診療は、さまざまな状況の患者さんを診なければいけないのですが、グループの先生が定期的に応援にきてくれるので、自分ひとりで抱え込むことがありません。
離島や僻地でも辛くならないようなサポートを目指して、オンラインで指導できる体制も整えているところです。

 

Q:離島・僻地医療のやりがいは?

熊谷 先生  

専門医の多い都会の病院は担当を振れるため、自分が診療できるゾーンを広げられないように感じるんです。
一方、離島や僻地ではそれがない分、自分の診療の幅をどこまで広げるべきなのかを体感できます。離島から都会に戻ると、診療の見立てが格段によくなり、次はここまでできるようになろうとモチベーションも上がる。自分のゾーンを広げられることが良いところだと感じます。

平島 先生  

若手の先生には、前線で診療にあたってもらっているんです。離島の患者さんは、入院が必要な人がとても多く、時には救急の人もいます。そうした患者さんを前線で診療できる経験は離島だからこそです。
研修後は自信がつき、2か月目には研修医がすごくたくましくなりますよ。僻地であるほど目つきが変わります。

 

Q:総合診療医のやりがいは?

平島 先生  

医師になってよかったと感じる瞬間が毎年あるのですが、患者さんと過ごした最期の時間がその瞬間であることも多いんです。それってどうしてだろうと考えたときに、病気だけを診なかった、患者さん自身を診たからこそだと気づきました。
医師って素晴らしい仕事だと思える瞬間は、総合診療医が一番身近にあるのかなと思っています。


熊谷 先生 

 

患者さんに対して何ができるかを多角的に考え介入することが、総合診療医にとって大事なことであり、やりがいだと思います。医師にできることは限られていますが、徳洲会は患者さんへの思いが強いスタッフが多く、議論が活発です。そうした環境の良さもやりがいにつながっています。

 


徳洲会グループの総合診療専攻医一期生にも聞きました

Q:総合診療医の道を選んだ経緯を教えてください。

名嘉 先生 

財政破綻した北海道夕張市の病院を立て直した、村上貴宏先生の講演がきっかけです。講演では地域医療や公衆衛生の重要性を話されており、医者は病気を治すだけではないという視点が印象的でした。
僕自身も、病気だけではなく、人や地域も診たいと考え、たどり着いたのが総合診療医でした。その後、徳洲会総合診療専攻医の一期生となり、今に至ります。


Q:徳洲会グループの総合診療科の魅力は?

名嘉 先生  

自由度とリソースの多さが他の病院との大きな違いだと思います。専門的な指導を受けるため、都市部で働きたいと思ったらそうすることもできますし、診療経験を積むために地方で働くこともできます。
グループ内の垣根が低く、医師同士のつながりが強いため、どの病院にいても困りごとなどを相談できるのも大きなメリットだと思っています。
また、幅広い疾患を診る離島医療に携われるのも魅力です。離島医療では、患者さんの生活背景や地域柄を理解したうえで、見立てをすることが大事だと学びました。それが総合診療医のやりがいであり醍醐味ですね。

 

熱意のある先生を待っています!

Q:再び、平島先生と熊谷先生にご質問です。どんな先生が総合診療医に向いているとお考えですか?

平島 先生 

原体験を大事にしている人が総合診療医になってくれると、日本中がハッピーになると思うんです。僕たちも、そんな先生たちをサポートできる組織づくりを目指しています。

熊谷 先生 

総合診療医は「人を診る」ことが大事です。医学的側面だけでなく、全体を把握し、生活を支援する視点があると良いのではないかと思います。

患者さんのためになることをサポートしたいという思いが大切ですし、その思いを自分たちも徳洲総診として支えていきます。


Q:どのような先生に来てほしいですか?

熊谷 先生 

自立性をもった専攻医に来てほしいです。そして自分たちをうまく使ってほしい。先生たちの思いにグループとして応えたいと感じています。

平島 先生 

日々の状況に合わせ変わっていかなくてはいけないのが総合診療医です。そこにやりがいを見いだせる若手が来てくれることを期待しています。

 

まとめ

お話を伺った3名の先生が仰っていたことは、【人を診る・生活を知る・背景を診る】、時代に合わせ臨機応変に対応できるのが総合診療医。そして、様々なフィールドで研鑽を積むことができる、それが【徳洲会グループ】。

スケールメリットを最大限に活かした「徳洲会総合診療医育成プロジェクト」に加わりたいという先生は、ぜひご連絡ください。

 

 

 

 

 

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